This is the documentation for Enlighten.
9.1. High Level Build System
High Level Build System (HLBS) は、プリコンピュートを実行する簡単かつ柔軟な方法を提供します。これは、以下を可能にするプログラムの集合です。
- 単一の XML ファイルのシーン コンテンツを指定する。
- プリコンピュートの各システムで使用されるパラメーターを制御する。
- すべてのプリコンピュート ステージをビルドする単一のコマンドを実行する。
HLBS は、TGA テクスチャを DDS に変換するなど、プリコンピュートの最低要件よりも多くの機能を提供します。これらのプロセスは 3D モデルを使用するすべてのアプリケーションの基礎となるものであるため、ここでは説明しません。
GeoRadiosityは、Precompute をクリックした際に HLBS を実行します。
HLBS の起動
HLBS を起動するには、GeoPrecompute.exe または GeoPrecompMonitor.exe を呼び出します。
GeoPrecompute.exe /t:Precompute /p:InputScene="<path>\ubox_2sys_SH\ubox_2sys_SH.scene"
詳細については、HLBS によるビルドをご覧ください。
GeoPrecompMonitor.exe /t:Precompute /p:InputScene="<path>\ubox_2sys_SH\ubox_2sys_SH.scene"
GeoPrecompMonitor.exe は、同じ出力を生成しますが、カラーコーディングされたプリコンピュートの進捗とログ情報を示すダイアログを表示します。
- 緑は成功を示します。
- 青はタスクが進捗中であることを示します。
- 黄色は警告を示します。
- 赤はエラーを示します。
ビルド システムは、多くの子プロセスを起動します。プリコンピュート プロセスを終了する場合は、子プロセスもすべて終了してください。
Unix プラットフォーム
GeoPrecompute は .NET アプリケーションであり、Mono ランタイムを介して MacOS および Linux でサポートされています。これらのアプリケーションはプラットフォームのネイティブではないため、コマンド ラインは以下のようになります。
mono GeoPrecompute.exe /t:Precompute /p:InputScene="<path>/ubox_2sys_SH/ubox_2sys_SH.scene"
GeoPrecompMonitor アプリケーションは、Mono では利用できないウィンドウ作成ライブラリで記述されているため、これらのプラットフォームでは利用できません。
Mono の推奨バージョンは 4.0.x です。それより前のバージョンはほとんどの場面で機能しますが、xs:anyURI フィールドの検証のバグがあるため、/p:ParamSetFileOverride コマンドライン パラメーターにより GeoPrecompute が呼び出されると XML 検証エラーが発生します。
オプションのパラメーター
| GeoRadiosity により使用される追加のデバッグ ファイルを生成します。GeoRadiosity でプリコンピュートを実行せずに GeoRadiosity でシーンを確認したい場合、このパラメーターを指定します。 詳細については、GeoRadiosity 固有のデータをご覧ください。 |
| 視覚化データを生成します。GeoRadiosity でプリコンピュートを実行せずに GeoRadiosity ですぐにシーンを確認したい場合、または独自にデバッグの視覚化を実行したい場合は、このパラメーターを指定します。 詳細についてはプリコンピュートのデバッグをご覧ください。 |
| モバイル/ARM ターゲット (iOS、Android など) に必要な、NEON 特有のランタイム データを生成します。 |
| 分配されたプリコンピュート タスクで使用される物理システム メモリのパーセンテージです。プリコンピュートでこれ以上のメモリが必要な場合、失敗してエラーメッセージが表示されるため、影響されるシステムの簡素化を試みる必要があります。省かれた場合、デフォルト値である 105 (105%) が使用されます。機能を無効にするには 0 にします。 |