This is the documentation for Enlighten.

9.1.1. HLBS 向けのシーンの定義

HLBS プリコンピュートは Enlighten シーン記述 を入力として受け、出力として Enlighten ランタイム データを生成します。このページでは、入力と出力を構成するフォルダーとファイルについて説明します。

入力フォルダーの構造

各シーンは、上記のオブジェクトが以下のように配置された独自のディレクトリにあります。

オブジェクト

フォルダー

名称

ジオメトリ

<GeomName>

<GeomName>.geom
*.mesh

シーン

<SceneName>

<SceneName>.scene

パラメーター


default.paramset

出力フォルダーの構造

プリコンピュートの出力は、Build<SceneName>_ というフォルダーに格納されます。このフォルダー内で、データを使用するステージに基づき分類されます。

フォルダー

内容

説明

radiosity

ランタイム データ ファイル

ランタイムに必要とされるすべての RadDataBlocks はここに保存されます。

precomp

中間プリコンピュート ファイル

ランタイムには必要とされません。

debugging

ログ ファイル

これらはプレーン テキスト (.log) または XML フラグメント (.xlog) ファイルです。シーンの HTML レポートは、ここに <SceneName>.html として存在します

meshes

サンプル フレームワーク ファイル。

生成されたメッシュ。

シーンをレンダリングするため、GeoRadiosity およびその他のサンプル フレームワーク アプリケーションにのみ必要とされます。

geometry

サンプル フレームワーク ファイル。

生成された UV。

シーンをレンダリングするため、GeoRadiosity およびその他のサンプル フレームワーク アプリケーションにのみ必要とされます。

textures

サンプル フレームワーク ファイル

シーンをレンダリングするため、GeoRadiosity およびその他のサンプル フレームワーク アプリケーションにのみ必要とされます。

intermediate

中間ビルド ファイル

インクリメンタル ビルドを可能にするため、ビルド システムにより生成されます。

fragments

High Level Build System ファイル

依存関係分析の一部として生成されます。

このフォルダーには、最低限のインクリメンタル ビルドを実施するために使用されるファイルが含まれます。これらのファイルに変更を加えると、予期せぬ動作が発生する恐れがあります。

完全なプリコンピュートを強制的に実施する場合は、このフォルダーを削除します。

MAX_PATH

Windows には、ローカル ファイル システムのファイル パスに最大 260 文字までの制限があります。HLBS は、シーン、ジオメトリ、メッシュ、paramset の名称を組み合わせてフォルダーを作成するため、冗長または自動生成された記述子は、この文字数制限を超える可能性があります。これを避けるには、そのような名称の長さを制限し、シーン ルートの位置に短いパスを選びます。

データ ファイル タイプ

入力ファイル タイプ

これらのファイルは Enlighten シーン記述を構成します。

出力ファイル タイプ

これらのファイルは Enlighten ランタイム データを構成します。

拡張子ファイル内容クラス
.rc
RadCore
RadSystemCore
.ps
ProbeSet
RadProbeSetCore
.dds
RadNormalTexture
DDS texture
.vis
Visibility
PrecomputedVisibilityData
.iw
InputWorkspace
InputWorkspace
.caw
ClusterAlbedoWorkspace
ClusterAlbedoWorkspaceMaterialData
.rcm
RadCubeMapCore
RadCubeMapCore
.mso
MeshSimpOutput

IMeshSimpOutput

.clo
ClusteringOutput

IClusteringOutput

.lto
LightTransportOutput

ILightTransportOutput

.uv
UVs

GeoEngine::UVStream

上記のファイルの一部は、使用されている Enlighten ソルバーに応じてコンテンツが異なる場合、さらにプラットフォーム サフィックスが付けられます。

拡張子

ソルバー

.sse

すべての Windows/Linux プラットフォーム向けの SSE ソルバーです。

.neon

モバイル プラットフォーム向けの Neon ソルバーです。

.ref

参考。本番環境では使用しないでください。

ベイク ファイル タイプ

ファイルは、High Level Build System でのベイクの際の出力です。

拡張子ファイル内容クラス
.tex
Texture

GeoEngine::GeoFp16Texture

.rt
RuntimeTexture

GeoEngine::RuntimeTexture

.nrm
InputLightingNormals
IBakeInputGeometryLightingNormals
.bis
BakeInputSystem
IBakeInputSystem
.bvb
BakeVisibilityBuffer
IBakeVisibilityBuffer
.bod
BakeOutputDirect
IBakeOutputSystemDirect
.boi
BakeOutputIndirect
IBakeOutputSystemIndirect
.boao
BakeOutputAO
IBakeOutputSystemAO
.bov
BakeOutputVisibility
IBakeOutputSystemVisibility
.bpst
BakeOutputDirectProbes
IBakeOutputProbeSet
.bpsv
BakeOutputVisibilityProbes
IBakeOutputProbeSetVisibility
中間プリコンピュート ファイルタイプ

以下は、プリコンピュートの 1 つのステージから次のステージに情報を渡すために作成され、保存されるファイルです。

拡張子ファイル内容クラス
.ig
InputGeometry
IPrecompInputGeometry
.pag
PackedGeometry
IPrecompPackedGeometry
.is
InputSystem
IPrecompInputSystem
.pas
PackedSystem
IPrecompPackedSystem
.prc
PreClustering
IPrecompSystemPreClustering
.clu
Clustering
IPrecompSystemClustering
.lt
LightTransport
IPrecompSystemLightTransport
.ltz
CompressedLightTransport
IPrecompSystemCompressedLightTransport
.ips
InputProbeSet
IPrecompInputProbeSet
.ops
OutputProbeSet
IPrecompOutputProbeSet
.dust
Dusters
IPrecompSystemDuster
.icm
InputCubeMap
IPrecompInputCubeMap
.ocm
OutputCubeMap
IPrecompOutputCubeMap