This is the documentation for Enlighten.
6.1.5. Enlighten のシステム
Enlighten インスタンスをラジオシティ計算に含めることを選択すると、自動的にラジオシティ システムにグループ化されます。
各ラジオシティ システムは、近接したインスタンスの集合であり、まとめるとより効率的に処理できます。
- 既定のシステムの計算は、シーンの他のシステムのサブセットに限定することができます。
- Enlighten プリコンピュートは、多くのシステムを並列処理します。
- 各システムの Enlighten ランタイム データは、1 つのまとまりとして保存され、ロードされます。
- Enlighten ランタイムでは、システムのライティングは単一の非同期タスクとして計算されます。近接するシステムの更新を優先し、レイテンシーを低減することができます。
効率性を最大化するため、インスタンスは以下のようにグループ化する必要があります。
- 各システムにできる限り多くのインスタンスを含める
- 同時に、同じシステム内でインスタンスが緊密なグループを形成する
- 各システムについて、プリコンピュートで同程度の数のクラスタが作成される
自動システム グループ
ほとんどの場合、Enlighten は自動的なインスタンスのグループ化を効率的に行うことができます。一部、明示的なシステム グループの設定が必要な場合があります。
アーティストに自動ワークフローを提供する場合、自動システム グループを使用することをお勧めします。
作成中で常に変化しているシーンの場合、手動でインスタンスにタグ付けしてシステム グループを管理することは非常に難しく、時間を浪費するからです。
明示的システム グループ
グリッドに配置したテレイン インスタンスなど、特定のユースケースでカスタマイズされたグループ化手法を実装したい場合は、明示的システム グループを使用することをお勧めします。
実装を簡単にするため、本当に必要な場合以外に明示的システム グループを使用することはお勧めしません。
あるインスタンスを別のインスタンスと同じシステムに明示的にグループ化するには、両方のインスタンスの systemId 属性を同じ名前に設定します。あるインスタンスと他のインスタンスをグループ化するには、同一の type と paramSet を共有する以外の方法はありません。
問題が生じるシナリオ
一部のシナリオでは、インスタンスを効率的にシステムにグループ化することができません。その場合、プリコンピュートとランタイム更新に予想以上の時間がかかることがあります。
lighting type や cluster size などのラジオシティ プロパティが異なるインスタンスは、同じシステムにグループ化できません。各インスタンスのラジオシティ プロパティがそれぞれ少しずつ異なる場合、作成されるシステムの数が過剰になります。これを避けるには、各インスタンスに使用できる間接光の解像度の組み合わせの数を最小化します。これを効果的に行うには、それぞれが単一のパラメーター セットに対応する間接光の解像度で高、中、低をアーティストが選択できるようにします。
ワールドに非常に大きな境界を持つ単一のインスタンスが含まれる場合、それを含むシステムは非常に大きくなります。これを防ぐには、そのような非常に大きなインスタンスを少数のまとまりに分割します。