This is the documentation for Enlighten.
6.1.6. Enlighten プローブ
自動プローブ配置ワークフローを使用して、プローブが必要な領域を指定することをお勧めします。
プローブの配置を独自に実施したい場合は、正規グリッドまたはプローブの位置のセットを指定します。
GeoRadiosityは、シーンのプローブに対して基本的な視覚化とデバッグが可能です。ProbeSets サービスをご覧ください。
プローブの領域
自動プローブ配置ワークフローを使用するには、Enlighten シーンをエクスポートする際にプローブが必要な空間の領域を定義します。
ほとんどの場合、この領域は自動的に決定されます。たとえば、以下をカバーするためにプローブが必要な場合があります。
- プローブによってライティングされる静的なメッシュの境界
- キャラクターが歩くことができるテレインの部分
一部のケースでは、アーティストにワールド内のプローブが必要な場所にヒントを配置してもらう、または品質とコストのバランスが適切な解像度を選んでもらう必要があります。
すぐに動作させるには、ワールド全体をカバーする固定解像度の単一プローブ領域を定義します。これは小さなテストシーンでは実用的な方法ですが、大きなワールドでは問題が発生する恐れがあります。
領域オブジェクト
一意の name 属性の probeRegion 要素をシーンに追加します。
空間の領域を構築するには、IPrecompInputProbeRegion タイプのオブジェクトを作成します。最大解像度 (プローブ間の最小間隔など) を設定するには voxelSize パラメーターを指定する必要があります。プローブは、この解像度でスパース ボクセル グリッドに自動的に配置されます。シーンのすべてのプローブ領域で同じボクセル サイズを使う必要があります。
領域の形状と解像度を定義するために AddVolume、AddPoints、AddBoxes を呼び出します。resolution パラメーターは、指定された形状をカバーするためのプローブが配置された箇所のボクセル解像度を定義します。複雑な形状の単一領域を構築し、領域のさまざまな部分で解像度を変えるには、これを必要な回数繰り返します。異なる解像度の 2 つの領域が重なる箇所では、高い解像度の方が優先されます。
たとえば、ワールド単位がセンチメートルという前提で、街のシーンの領域を構築するには以下が必要です。
- シーンのすべてのプローブの領域で voxelSize 200 を指定します。
- 解像度 FULL で AddBoxes を呼び出し、建物の内部の形状を定義します。
- 重複する、より大きなボリュームで AddVolume を解像度 HALF で呼び出し、外部の領域の形状を定義します。
voxelSize 200 と解像度 FULL のプローブの領域のセットは、voxelSize 100 と解像度 HALF の領域と同じプローブ配置になります。
シーン ルートフォルダーに、probeRegion 要素と同一の名前で拡張子が .ipr
の領域オブジェクトを保存します。
領域グループ
zone 属性を使用してプローブの領域をできる限り少ないグループにまとめます。小さいワールドでは、シーンのすべての領域に単一のゾーンを使用します。ワールドがストリーミングのためにいくつかのまとまりに分割されている場合、zone 属性を使用してそれぞれのまとまりについて、プローブの領域を単一のゾーンにグループ化します。
空間で 2 つのゾーンが重複する部分では、重複するプローブが作成される場合があります。できるだけ 2 つのゾーン間の境界に大幅な重複がないようにします。
プリコンピュートにより各ゾーンに 1 つのプローブ オクトリーが生成され、このオクトリーが自動的に複数のプローブ セットに分割されます。
単一で非常に大きなエリアをカバーするゾーンでは、プリコンピュートの時間が長くなることがあります。この問題を避けるには、ゾーンを複数に分割します。
グリッドとセット
プローブの位置の指定方法は、 volume 要素または probeSet 要素の 2 つです。
特定の場所、サイズ、向きのプローブの正規グリッドを指定するには、volume 要素を追加します。配置するプローブのボリュームと密度を定義するには、size、position、basis 要素を追加します。
正規グリッドでより正確なプローブ ライティングを行うには、プローブ ライティングが必要な空間を完全にカバーするようにボリュームを密に配置します。
プローブ セットを作成して特定の場所にプローブを配置するには、IPrecompInputProbeSet 型のオブジェクトを作成するためのコードを記述します。.scene
ファイルと同じディレクトリにオブジェクトを保存し、同じ名前の probeSet 要素を追加します。
Enlighten では、同一シーン内に volume または probeSet を probeRegion と組み合わせることはできません。
ラジオシティ パラメーター
プリコンピュートで生成されたプローブ データを構成するには、ラジオシティ パラメーターの probesParameterSet 要素の名前に probesParamSet 属性を設定します。
同じゾーンのすべてのプローブの領域に同じ probesParamSet を使用する必要があります。