6.3.4. メッシュ投影のトラブルシューティング

通常、メッシュ投影を使って 2 つのメッシュ間でライトマップを共有した場合、投影されたディテール メッシュのライティングはターゲット メッシュと一致します。

投影されるチャートが選択したターゲット チャートよりも大きい場合、投影されるチャートの張り出したエリアに間違ったライティングが適用されます。

デフォルトで、メッシュ投影では、頂点のクランプまたは推定でライトマップが初期化されていないエリアを参照するディテール メッシュのライトマップ UV は作成されません。

頂点の固定

以下の画像は、メッシュ投影によるライトマップ UV レイアウトを示しています。単一のターゲット チャートが黒、投影されたチャートが赤で表示されています。1 番上の投影されたチャートには、張り出したエリアがあります。

デフォルトで、投影されたチャートのエリアの UV 座標は、ターゲット チャートの境界に固定されています。ディテール メッシュをレンダリングすると、張り出した領域のライティングが固定された場所からサンプリングされます。

張り出しがライトマップ ピクセルのサイズよりも小さい場合、固定された張り出し部分のライティングに明らかな差は生じません。より大きな張り出し部分では、一部のライティング状態では明らかに正しくない表示になる場合があります。

ライティングの推定

以下の画像は、メッシュ投影によるライトマップ UV レイアウトを示しています。赤く投影されたチャートのすべての頂点が、ターゲット チャートの内側にあります。

このチャートには、固定できないはみ出したエリアがあります。このシナリオでは、ディテール メッシュをレンダリングする際の張り出した領域のライティングは、ターゲット チャート外のライトマップのエリアからサンプリングされます。これを防ぐため、Enlighten は張り出し部分用に追加のライトマップ ピクセルを作成し、ライティングを推定します。

張り出し部分がライトマップ ピクセルのサイズよりも小さい場合、推定された張り出し部分のライティングに明らかな差は生じません。より大きな張り出し部分では、一部のライティング状態では明らかに正しくない表示になる場合があります。

視覚化

アーティストは大きな張り出しエリアを避けて、正しくないライティングを防ぐことができます。張り出しエリアの識別には、GeoRadiosity の Projection Issues 視覚化サービスが役立ちます。このモードでは、張り出したピクセルを明るい青色で表示します。

また、Debugging Utilities APIにより、エディターで同様に視覚化することができます。