This is the documentation for Enlighten.
5. 静的ライティングから動的ライティングへ
動的な Enlighten ライティングを使用するように既存のレベルを設定する前に、Lightmass ライティングを削除することをお勧めします。(静的なライトからの) Lightmass 直接光と Enlighten の間接光を一緒に使用すると問題が発生することがあります。また、Enlighten と Lightmass ライティングは似て見える場合があるため、Lightmass を削除すると混乱を避けられます。原因から Lightmass を除外できるので、問題を修正しやすくなります。
- Enlighten は、Stationary ライトとMovable ライトに対して間接光を提供します。
- Lightmass は、Stationary ライト (シャドウ マップとして) と Static ライトに対してライティングを提供します。
Lightmass ライティングの削除
Lightmass ライティングを削除するには:
- Details > Transform で、各ライトの Mobility が Movable に設定されていることを確認します。
- World Settings > Lightmass Settings で、黄色の矢印をクリックして、すべての設定をデフォルトにリセットします。
Build > Build Lighting Only を実行してライティングを再ビルドします。
Lightmass ビルドはすぐに完了します。UnrealLightmass.exe がない場合、ライティングのビルドは失敗し、エディタはエラーを報告します。これは、Enlighten UE4 のインストール時に UnrealLightmass.exe をコンパイルしなかった場合に発生します。
レベルが Enlighten の間接光のみを使用していることの確認
Enlighten の間接光の非表示と表示を切り替えるには、 Show > Lighting Features > Enlighten Indirect Lighting を操作します。
レベルが Enlighten の間接光のみを使用している場合は、これで直接光のみが表示されているはずです。直接光の非表示と表示を切り替えるには、Show > Lighting Components > Direct Lighting を操作します。
動的な影のコストの最小化
Enlighten は、直接光と影の計算を UE4 レンダラーに任せます。Movable ライトの場合、UE4 の動的な影のコストが静的な影のコストよりも大幅に高くなることがあります。
UE4 の動的な影のコストは、メッシュの設定とレベル内のライトによって異なります。コストがレベルに対して過剰である場合は、コストを下げるために以下のアプローチを 1 つ以上試してください。
- 移動するポイント ライトやスポット ライトの場合は、影をオフにするか、シャドウマップ キャッシュ(UE4 ドキュメント) を使用します。
- 移動可能な指向性ライトは、レベル全体に投影するため、コストが最も多く発生します。可能な場合は、各アクタの投影を無効にします。
- レベルによっては、アクタのマージ(UE4 ドキュメント) などの一般的な最適化手法によって影のコストが大幅に削減されることがあります。
- 移動しないライトの場合は、ライティング モードを Stationary に設定し、Lightmass を使用して影のみをベイクします。
上記の最適化はいずれも、レベルを設定するためにアーティストの追加時間を必要とします。動的な影のコストに関して問題がある場合のみ、各最適化を適用することをお勧めします。