This is the documentation for Enlighten.

9.2.7.13. Perf Stats タブ


Perf Stats タブを有効にするには、以下のいずれかを行います。

  • Rendering タブをクリックし、Perf Stats 視覚化サービスを選択します。
  • Performance タブをクリックし、Enable real time performance graph を選択します。
  • Lua コンソールを開き、app.PerfGraphSetEnabled(true) を入力します。

Perf Stats タブは、ライブ パフォーマンス グラフと制御を表示します。これらの制御により、グラフの見た目を変更できます。グラフは、「概要」セクションと「項目別」セクションに分かれています。上部の概要セクションには細いバーがあり、Enlighten を含むアプリケーションで実行される主要な動作の集計情報を示します。項目別セクションは、選択したグラフ タイプに応じて特定の要素の詳しいパフォーマンス明細を表示します。項目別セクションは、Show full stats がチェックされているときのみ表示されます。

それぞれ色付けされたバーは、対応する動作に関する最新の情報を示します。また、GeoRadiosity もすべての統計情報のヒストリー バッファを保存しており、平均値と最大値を横並びで表示します。平均時間は色付けされた各バーの上に沿った白い水平なバーを使って表示されます。最大値は右側の細い垂直なバーとして表示されます。ヒストリー バッファは Clear stat history ボタンを使って手動で消去するか、Auto clear history 機能 (デフォルトでオン) で定期的にリセットできます。


メニュー項目

Solid background

一部のシーンで見やすいように、不透明な背景色を使ってパフォーマンス グラフを描画します。

Show full stats

フル パフォーマンス統計または概要を表示するかを選択します。

Auto clear history

ヒストリー バッファを定期的に自動で消去するかどうかを決定します。

Clear stat history

ヒストリー バッファを消去して平均と最大の統計値をリセットします。パフォーマンスに著しい影響を与えるオプションを変更した場合にもこのアクションが発生します。

Graph type

項目別セクションで表示したいライブ統計のタイプを選択します。

Time resolution

ヒストリー バッファのデータに対応する時間軸を選択できます。自動調整 (デフォルト) または固定の 30、60、120 fps があります。

Show legend

簡単に参照できるよう、現在画面に表示されている各パフォーマンス バーの簡略説明を表示します。

要約統計

最初の 5 つの水平なバーは、Enlighten とレンダリングシステムの集計情報を表示します。これらの統計のほとんどは、個別のタスク時間の集計ではなく、高レベル ランタイムで実行される既定のタイプのタスクの「実時間」を表示します。実時間とは、最初から最後までグループを測定する際に壁に掛けられた時計が示す時間の差であり、マルチスレッドのオーバーヘッドや並列処理の効果を含め、複数のコアでの処理時間の合計とは必ずしも一致しません。測定したい対象によっては、実時間ではなく個々の統計を見た方が適切な場合があります。

バーは、以下のようにカラーコーディングされています。

1 回のすべての Enlighten データの完全な更新にかかる合計 CPU 更新時間 (CPU 処理時間ではなく実時間) であり、シーンのすべてのライト プローブの解決とすべての入力ライティングの生成を含みます。

1 回のすべての Enlighten データの完全な更新にかかる合計 GPU 更新時間 (実時間) であり、シーンのすべてのライト プローブの解決とすべての入力ライティングの生成を含みます。

シアン/ライト ブルー

シーンのすべてのライト プローブの合計更新時間 (現在ライト プローブ更新は単一のコアで並列処理されるため、実時間と CPU 処理時間) です。

ピンク

シーンの動的オブジェクトのライト プローブ補間の合計 CPU 更新時間 (現在ライト プローブ更新は単一のコアで並列処理されるため、実時間と CPU 処理時間) です。

グレー

キューブ マップ生成のための合計 CPU 更新時間 (実時間) です。

ダーク ブルー

単一のフレームをレンダリングする時間です。(切り替えの間の実時間です。)

項目別統計

要約バーの下の行は、現在選択されているグラフの種類に応じて以下のいずれかを表します。

  • Enlighten システム
  • Enlighten プローブ セット
  • Enlighten キューブマップ
  • ピンク: Enlighten にすべてのライトを追加するためにかかった時間です
  • ライトブルー: 主に前のフレームからの入力ライティングとバウンス ライティングにアルベドを適用するための DoEndInputLightingTask の呼び出しにかかった時間です。(ほとんどは小さく視認できません。)
  • 黄: 現在選択されている「解決」関数の呼び出しにかかった時間です。通常、これがシステムの更新コストの大半を占めます。

各行の右の白いテキストは、表示されている項目を示します。Enlighten のシステムまたはプローブ セットを表示する場合、そのオブジェクトの内部 ID (GeoGuid) を示します。