This is the documentation for Enlighten.
4.2.8 結果の確認
Enlighten のレベルの設定が完了しました。加えた変更は、Enlighten の計算に含まれるアクタに影響します。Enlighten ライティングに対する効果は、Enlighten プリコンピュートを実行するまで表示されません。
- Build メニューから、Build Enlighten > Precompute > All levels を選択してプリコンピュートを実行します。
プリコンピュートにかかる時間はわずか数分です。 - プリコンピュートの完了後、Show メニューから、Use Defaults を選択して、エディタのデフォルトの視覚化でレベルを表示します。
- Ctrl + H を押して、非表示になっているアクタがないようにします。
- Show メニューの Lighting Components で、Ambient Occlusion を無効にします。
Ambient Occlusion は画像のエリアを暗くします。無効にすることで、Enlighten の効果を確認しやすくなります。 - View Mode > Lighting Only を選択して、レベル内のライティングのみを表示します。
「4.1 Unreal での Enlighten の機能を確認」チュートリアルで説明したように、レベル内の直接光は DirectionalLight アクタによるものです。Enlighten は間接光 (空からの光および影になるエリアに表示される反射光) のみを処理します。
Show メニューの Lighting Features で、 Enlighten Indirect Lighting を無効にします。Enlighten 間接光オン
Enlighten 間接光オフ
オブジェクトは光を反射し、明暗のリアルなグラデーションを作成します。間接光は Enlighten によって処理されます。
光が当たっているエリアは DirectionalLight によってライティングされています。DirectionalLight が届かないエリアは完全に黒になります。
Enlighten Indirect Lighting の有効と無効を切り替えることで、Enlighten によってライティングのどの部分が処理されているかを理解することができます。
たとえば、エリアをさらに明るくまたは暗くしたい場合は、Enlighten Indirect Lighting を使用して、そのライティングのどのぐらいの量が Enlighten によって処理されているかを確認し、必要に応じて調整します。- Show メニューで、Lighting Features > Enlighten Indirect Lighting を再度有効にします。
World Outliner で、アクタ Props_Awning_6 をダブルクリックして焦点を合わせます。
日よけの下の壁には高品質のライトマップを使用します。これによって、日よけの下の柔らかい影を十分に表現します。
Lighting Quality モード有効
Lighting Quality モード無効
チャートが青色です (高品質)。
日よけの下の影に注目してください。
- Enlighten によるレベルのライティングについて、最後の例を見てみましょう。World Outliner で、アクタ Buildings_Wall_Tiling9 をダブルクリックして焦点を合わせます。
Lighting Only モードで壁を表示すると、壁アクタ間のシームに気付く場合があります。これは、異なる Enlighten 品質レベルを使用するアクタが原因で発生します。Lit モードではシームは目立たないため、これは問題ではありません。
Lighting Only
Lit + Lighting Quality
Lit + デフォルト
壁のシームが見えます。
シームは異なるライティング品質レベルが原因で発生します。
レベルをライティングすると、シームは目立たなくなります。
- World Outliner で DirectionalLight アクタを選択します。
Details タブの Transform で、XYZ 値を X:0、Y:-50、Z:0 に設定します。
これにより、DirectionalLight が回転し、直接光が路地内の壁に到達するようになります。反射光がほのかな赤色になっています。Lighting Only
Unlit + Enlighten Quality
建物の低層階には High 品質を使用するため、DirectionalLight から反射する光がより正確にキャプチャされます。効果は Medium 品質を使用する高層階でも確認できますが、ライトマップ ピクセル サイズが大きいため、結果の精度は低くなります。