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4.2.3 ライトマップ効率の理解

This is the documentation for Enlighten.

4.2.3 ライトマップ効率の理解

デフォルトで、Enlighten はライトマップを使用して、Mobility が Static のアクタをライティングします。Enlighten は、各アクタのサーフェスを 1 つ以上のチャートにグループ化します。

ライトマップ チャートのしくみと、効率の改善方法を見ていきましょう。

  1. World Outliner で、アクタ Roads_Straight_2Lane18 をダブルクリックして焦点を合わせます。
     
  2. レベル内のメッシュにマッピングされるライトマップ ピクセルを確認するには、Show メニューで Enlighten > Lightmap Charts を有効にします。


    各色はチャートを表しています。チャートとは、ライティングがシームなく混ざり合っているメッシュのエリアのことです。各四角が 1 つのライトマップ ピクセルを表しています。
    チャートの実際の色は重要ではありません。チャートの色がスクリーンショットの色と違っていても問題ありません。
    Roads_Straight_2Lane18 メッシュは単色です。つまり、面は単一チャートへとグループ化されます。

    色付きのチャートが表示されない場合は、Enlighten のパラメタライズを再度実行します (Build > Re-run Enlighten Parameterize)。 

  3. Enlighten は自動的に各ピクセルがワールド内で一貫したサイズを持つように調整します。チャートのサーフェスがワールド内の大きなエリアをカバーする場合、Enlighten はチャートに対してより多くのライトマップピクセルを生成します。
    これを確認するには、Roads_Straight_2Lane18 アクタを見下ろす位置にカメラを設定します。 
  4. エディタの Position Grid Snap 値を 100 単位に設定します。

    Unreal Editor はメッシュに 1 x 1 メートルのグリッドを重ねます。

    重ねられたグリッドのサーフェス エリアは 10 x 12 = 120 平方メートルです。
    デフォルトのライトマップ ピクセル サイズは 1 メートル (100 Unreal 単位) であるため、Enlighten は 120 ライトマップ ピクセルを作成すると予測されます。しかし、重ねられたグリッドはライトマップ ピクセルに厳密に一致するわけではありません。Enlighten が 4 つのエッジすべてで 0.5 ピクセルのパディングを追加し、幅と高さを偶数に切り上げるためです。つまり、幅は 10 + 0.5 + 0.5 = 11 で、12 に切り上げられ、高さは 12 + 1 + 1 = 14 です。このアクタの最終的なチャートは 12 x 14 = 168 ピクセルです。
  5. これを別のアクタが使用するライトマップと比較しましょう。World Outliner で、アクタ Props_LampPost01 をダブルクリックして焦点を合わせます。

  6. DetailsStatic Mesh で、サムネイルをダブルクリックして静的メッシュ アセットを表示します。

    アセットが Static Mesh Editor で開きます。 
  7. メニュー ルーツバーで、チャートをクリックして、アセット用の Enlighten チャートを表示します。 
     

    Unreal Editor で通知が表示されます。「Enlighten lightmap usage: 8x8 pixels」

    この情報は、Output Log にもログ記録されます。 

    Output Log を表示するには、Window > Developer Tools > Output Log を使用します。

    ライトマップの最小可能サイズは 2 x 2 ピクセルです。つまり、多くのチャートを持つ小さなアクタは、サイズに対して多数のピクセルを使用する傾向にあります (収穫逓減による現象)。 デフォルトのライトマップ ピクセル サイズは 100 単位であり、この街灯のライトマップには、複数の小さなチャートが含まれ、64 ピクセルのライトマップが作成されます。これは、比較的小さなオブジェクトにとっては比較的多いピクセル数です。サイズが 700 x 700 (7 メートル x 7 メートル) の大きな平床は、ほぼ同じ数のピクセルを使用します。

  8. Static Mesh Editor を閉じます。
  9. Show メニューから、Use Defaults を選択して、エディタのデフォルトの視覚化でレベルを表示します。
  10. Show メニューで、Enlighten > Lightmap Efficiency を有効にします。

    これにより、レベル内のすべてのアクタの相対効率が表示されます。効率が理想的なアクタは明るい緑色です。黄色、オレンジ色、赤色の順で効率が下がり、赤色は非常に非効率的なアクタです。

    街灯など、レベル内の多くの小さなアクタはオレンジ色です。つまり、これらのアクタはライトマップを効率的に使用しません。

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